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重力の帝国

¥2,200 税込

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世界が終わった後を生きる──。〝ポスト3・11「文学」〟の極北──。

なぜ、人びとは、真実を見つめようとしないのだろう? あの日、私たちの知っていた世界は終わってしまったというのに……。収拾不能の原発事故を抱え、戦争へと突き進む国の運命は?

2017年『週刊金曜日』連載の衝撃の掌篇連作『重力の帝国』(完全版)を機軸に、『現代思想』『アート・トップ』等、他誌に発表された単行本未収録作品・書き下ろし作品を加えた
13篇と序章から成る、待望の連鎖長篇小説──総360枚。
世界を腐蝕する〝ポスト3・11ファシズム〟の底に結晶した思考の極北を示す、絢爛たる言葉の交響楽。「破局以後」の時代を痛切に照射する、新たな黙アポカリプス示録──。

■本書はフクシマ以後の原発文学の中で、最も本質を衝いた激烈な小説と言っていいだろう。
黒古一夫氏(『週刊読書人』2018年4月13日号)

■3・11以後の世界をどのような形式と内容において書きとどめうるか、そのことを最も切実に問い続けてきた著者による渾身の新作である。従来の「文学」概念に回収される「小説」ではない。3・11破局以降の世界を痛切に予言し告発する恐るべき未来小説である。
平敷武蕉氏(『琉球新報』2018年3月25日付)

■米国を強く連想させる「重力の帝国」にかしずき、戦争や原発事故の教訓に向き合わない政治と社会。全編に漂うグロテスクさは小説本体ではなく、小説が鏡となって映す現実の方の属性に違いない。
(『中国新聞』文化面「本」2018年6月13日付)

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