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吹雪の星の子どもたち/翡翠の天の子どもたち
¥5,280
■ 四六判・上製・カバー装・帯付 ■ 総992ページ ■ 定価 本体4,800円+税 ■著者 山口泉(やまぐちいずみ) 作家(小説・評論)。1955年、長野県生まれ。1977年、東京藝術大学美術学部在学中に、第 13回太宰治賞優秀作を得、文筆活動に入る。 ◉ 小説 『旅する人びとの国』上下巻(筑摩書房)『宇宙のみなもとの滝』(新潮社)『悲惨鑑賞団』『オーロラ交響曲の冬』『神聖家族』(河出書房新社)『アルベルト・ジャコメッティの椅子』(芸術新聞社)『重力の帝国』(オーロラ自由アトリエ)など12冊。 ◉ 批評 『星屑のオペラ』(径書房)『アジア、冬物語』『辺野古の弁証法』『まつろわぬ邦からの手紙』(オーロラ自由アトリエ)『「新しい中世」がやってきた!』(岩波書店)『宮澤賢治伝説』(河出書房新社)『原子野のバッハ』(勉誠出版)など11冊。 ◉ 画文集 『死の国からも、なお、語られ得る「希望」はあるか?』(オーロラ自由アトリエ) ※ 同・画文集の収録絵画作品は、本年10月〜12月、足利市立美術館にて、企画展・開催予定。 ■ 現在『週刊金曜日』に同時代批評『肯(うべな)わぬ者からの手紙』を連載中。
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死の国からも、なお、語られ得る「希望」はあるか?
¥1,650
東京電力福島第一原発事故から新型コロナウイルスの感染爆発、空前の危機のただなかの〝殺人五輪〟強行まで、「棄民」の限りを尽くす日本政府。 いまこの国に充ち満ちる欺瞞を、偽りの「戦後」の起源に遡って根底から剔抉する黙示録的テキスト3篇(2011年〜2021年)と〝命の光〟そのものの絵画・フルカラー図版全80点から成る、著者初の本格的画文集。絶望の日本から世界へ向けての、人間精神の存在証明。日本語・朝鮮語・英語の3言語を並記する。序文として、洪成潭・江尻潔・小林和子3氏のエッセイも併録。 【翻訳・校閲】稲葉真以/徐勝・洪成潭/金鏡仁/古川ちかし・トーマスブルック
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重力の帝国
¥2,200
世界が終わった後を生きる──。〝ポスト3・11「文学」〟の極北──。 なぜ、人びとは、真実を見つめようとしないのだろう? あの日、私たちの知っていた世界は終わってしまったというのに……。収拾不能の原発事故を抱え、戦争へと突き進む国の運命は? 2017年『週刊金曜日』連載の衝撃の掌篇連作『重力の帝国』(完全版)を機軸に、『現代思想』『アート・トップ』等、他誌に発表された単行本未収録作品・書き下ろし作品を加えた 13篇と序章から成る、待望の連鎖長篇小説──総360枚。 世界を腐蝕する〝ポスト3・11ファシズム〟の底に結晶した思考の極北を示す、絢爛たる言葉の交響楽。「破局以後」の時代を痛切に照射する、新たな黙アポカリプス示録──。 ■本書はフクシマ以後の原発文学の中で、最も本質を衝いた激烈な小説と言っていいだろう。 黒古一夫氏(『週刊読書人』2018年4月13日号) ■3・11以後の世界をどのような形式と内容において書きとどめうるか、そのことを最も切実に問い続けてきた著者による渾身の新作である。従来の「文学」概念に回収される「小説」ではない。3・11破局以降の世界を痛切に予言し告発する恐るべき未来小説である。 平敷武蕉氏(『琉球新報』2018年3月25日付) ■米国を強く連想させる「重力の帝国」にかしずき、戦争や原発事故の教訓に向き合わない政治と社会。全編に漂うグロテスクさは小説本体ではなく、小説が鏡となって映す現実の方の属性に違いない。 (『中国新聞』文化面「本」2018年6月13日付)
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まつろわぬ邦からの手紙
¥2,200
いま、真にその名に値する「言論」とは、何か? この恥知らずな〝総転向〟、「対抗軸」〝総崩れ〟の惨憺たる時代、 苦難の極みの沖縄から、破滅の淵に立つ日本へ送る39通の手紙。 欺瞞に充ち満ちた集団催眠に呑み込まれた奴隷国家の底で……。 『琉球新報』連載──全てを相手取る、良心と批判精神の存在証明。 2016年1月〜2019年3月、『琉球新報』文化面に連載され、大反響を喚び起こした同時代批評『まつろわぬ邦からの手紙』──。『翁長雄志知事への緊急公開書翰/山城博治さん救出と「オール沖縄」の蘇生を』(2017年2月=連載第14回)をはじめ、三年三箇月にわたって、沖縄内外を深く震撼させつづけた全論攷、ここに刊行。 東京電力・福島第一原発事故という、チェルノブイリに数倍する人類史上最悪の終末的「核カタストロフィ」の真実をひた隠し、2020年「東京五輪」の欺瞞で民心を誑かす、安倍政権の軍国主義ファシズム。あらゆる領野に顕現する〝新時代〟「天皇制」の本質……。 この国は、目前に迫る終局を回避できるのか? 「反原発」と「反基地」の闘いの協同は可能か? 琉球弧と日本の現在を、韓国・台湾から東アジア全域、さらに地球的規模に及ぶ空間軸と世界史的時間軸で捉える全39 篇。最低の政府により、命の尊厳が愚弄される中、なお最後まで屈しない人びとの誇りのために──。いま、真に「言論」が果たすべき責任の姿を示す。
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辺野古の弁証法 ポスト・フクシマと「沖縄革命」 山口泉:著 オーロラ自由アトリエ
¥1,980
いま沖縄で、何が問われ、何が闘われているのか? 「3・11」東京電力・福島第1原発事故以後、軍国主義ファシズムへと日本政府が狂奔するなか、琉球弧の人びとは顔を上げ、抵抗の声は止まない。 2013年に東京から沖縄へ移住、日本国家とウチナーとの懸隔を見据えつづける作家が、『週刊金曜日』『琉球新報』『沖縄タイムス』他の紙誌・インターネット等を通じ発信してきた、2011年~15年のメッセージ+書き下ろし論考。「戦後」最悪の状況下、破滅の淵に立つ日本を、沖縄と東アジア・ヨーロッパの両極から照射する、困難の極みの時代のクロニクル。写真多数。 ■ 本書は「暗澹たる時代」に抗う闘いの書であり、沖縄と日本の無告の民を奮起させる喚起力に満ちている。辺野古での 闘いの本質を「沖縄革命」と規定し、普遍的な世界へ向う道筋と私たちが目指すべき社会像を示して読む者に迫ってくる。──新川明(詩人・評論家) ■ 著者は、権力によって叩かれれば叩かれるほどに強くなっていく今日の辺野古の闘いを「辺野古の弁証法」と命名しました。光栄の至りです。辺野古の闘いはこれからもしなやかにしたたかにそして粘り強く闘われていくことでしょう。大輪の花もしぼめられた蕾から花開いていくように。本書の出版は、燃え立つような情念と透徹した論理とを併せ持って人々 とその闘いを鼓舞し続けるものと思います。人々の「怒り」と「魂の叫び」を高らかに謳いあげ、闘いの最終的必然的勝利を確信せしめる本書の出版を心から祝うものです。──山城博治(沖縄平和運動センター議長) ◎ 怒りの書である。2011年末から昨年にかけて新聞や雑誌、著者のブログ等に発表された評論と、新たに書き下ろされた文章の随所から、この国の現状に対する著者の強い危機感がほとばしる。(略)だまされてはいけない。たとえば「感情に流されない理性的な議論を」といったフレーズが、原発に対する正当な恐れや怒りを、どれほど抑圧してきたか。だが、理性的とは、怒らないことではない。怒りを的確な標的に向けて過たず放つ。それが理性のはたらきだろう。勇気ある多くの正しい怒りが、相互の信頼に支えられて共振する。それが今、生き延びるために絶対必要なことだと、本書は訴えかけているようだ。──松村洋氏(音楽評論家)書評「怒りを的確な標的に向けて過たず放つ」(「週刊金曜日」2016年4月8日号)
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アジア、冬物語 山口泉:著 オーロラ自由アトリエ
¥1,980
■魂のふるえが文章を推し進めていくような文体に出会いました。誰の代理人でもない、この「わたくし」が発せずにはいられない言葉をくりだすという作業のみが、物書きの誠実を裏打ちするのだということをあらためて思っています。(日野市/O・Nさんの読者カードから) ■本書には、わたしたちが見えないと思いこんでいる現実があざやかに彫りこまれている。しかも、そんじょそこらのエッセイストの鈍感さなど比較にもならぬ鋭敏な感覚をもって、だ。その感覚に触発されれば、われわれもまた、魂の深いどこかに「かくあってほしい」ユートピアへ の夢があることに目覚めるだろう。挑発に乗って、まず山口泉と〝論争〟してみようではないか。(井家上隆幸氏『量書狂読』三一書房刊) ■「豊か」で「平和」といわれる日本だが、近年その姿は一層見えにくくなっている。あふれるばかりのメディアのなかに現れる評論家などの言論に、私たちは何を見いだせばよいのか。その手掛かりを与えてくれる。(『信濃毎日新聞』1991年10月6日付) ■現在の日本では問題にされにくく、しかし最低限これだけは踏まえておかなければならない、という問題点が具体的な人物や事態や本(詳細な索引がありがたい)に即して網羅された本である。(小森収氏『サンデー毎日』1991年10月20日号) ■とりあえず背筋を伸ばして読みたい。(『宝島』1991年10月9日号) ■中央メディアが軒並み「日本は日本だ」という自明性にうつつをぬかした言説を流布している間に、アジア圏を含んだ視座から、メディアの表層を飾った数々の時事問題を巡ってなされた真摯な論考の数々は、今健全な知性がすべき作業がいかに膨大かを示す。「現在を荒野と感じうる、あなたに」という呼びかけで始まるこの論考を、孤独な作業のままで終わらせてはイケナイ。(『CITY ROAD』1991年10月9日号) ■底流にあるものは〈自由と平等〉をないがしろにする論理への透徹した批評精神である。刺激感いっぱいの状況論だ。(『CLIPPER』1991年10月10日号) ■エッセーという言葉から連想されるような気軽さはみじんもなく、おう盛な批評精神に貫かれた状況論といっていいだろう。(『河北新報』1991年10月20日付) ■表現する自己がどこにもない空疎な批評がまかり通る中にあって、ここにも一人、はっきりとした自己を持つ批評者が存在した。(伊達政保氏『ミュージック・マガジン』1991年11月号) ■『アジア、冬物語』の提示するパノラマはすさまじい。意思と意思との格闘、生きること、生きていることの葛藤。……この人の〈読者〉でなかったことを悔しくさえ思っているのが偽らぬところだ。(野分遙氏『労働法律旬報』1992年5月上旬号) ■ポスト全共闘きっての硬派。( 福嶋聡氏『よむ』1993年10月号)
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避難ママ 沖縄に放射能を逃れて 山口泉:著 オーロラ自由アトリエ
¥1,540
2011年3月11日、東北地方を襲った巨大地震と大津波に端を発した、東京電力・福島第一原子力発電所の大事故。放射能汚染から子どもを守りたいと、東日本から沖縄へと逃れた女性たちが、いま、語り始めた……。世代も、環境も、家族形態も異なる彼女たち「避難ママ」六人の言葉。 子どもたちのこと。夫のこと。残してきた、さまざまな人びとのこと。ふるさとのこと。避難地・沖縄のこと。これからの日本と世界のこと。自らの「いのち」のこと──。政府の発表とは裏腹に、なんら収束してなどいない空前の原発事故の影響下、「被曝」の不安に苦しみ悩む人たちの役に立てば……。そしていつか、子どもたちが大きくなったとき、「避難」を決意した前後の気持ちを知ってほしい……。痛切な思いがほとばしる、稀有のインタヴュー集。 各章に探訪記を、巻頭・巻末に解説を付す。[2013年3月刊]
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革新無所属
¥3,080
彼女を、みなが親しみを込めて「なおみさん」と呼ぶ。1936年、福島に生まれ、上京後、労働者としての青春時代を経て、71年、東京都目黒区議選に初立候補、初当選。以後五期・20年を、革新無所属の区議会議員として、民衆と共に歩んできた女性の軌跡。平和・女性・自治・選挙をつなぎ、地域から「市民の政治」を追い求めた日々。 もう一つの「戦後史」。日本の「民主主義」がめざしたものは、なんだったのか? 巻末に、解説インタビュー「時代の流れに身を任せたら闘っていた」(聞き手=山口泉)を併録。[二〇〇八年一二月刊] ■この本を推薦します。 天野恵一(反天皇制運動連絡会) 内田雅敏(弁護士) 大倉八千代(草の実平和研) 高 二 三(新幹社) 高田 健(許すな! 憲法改正市民連絡会) 富山洋子(日本消費者連盟) 林郁(作家) 原田隆二(市民運動) 福富節男(数学者) 山崎朋子(作家) 井上スズ(元・国立市議会議員) 内海愛子(アジア人権基金) 上 笙一郎(児童文化評論家) 新谷のり子(歌手) 高見圭司(スペース21) 中山千夏(作家) 原 輝恵(日本婦人有権者同盟) ビセンテ・ボネット(上智大学名誉教授) 保坂展人(衆議院議員) 吉武輝子(作家) *肩書きなどは、二〇〇八年時点
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精神と自由
¥1,650
なぜ、日本には「市民社会」が育たないのか? 一人ひとりが「精神の自由」を侵されることを、きっぱりと拒絶するには? 一九八九年、昭和天皇死去の際、文部省の「服喪」通達に対し、大学としての「自治」の姿を示した二人の知識人による、深い示唆に富む対話。 いま、新たなファシズムの時代の始まりに、基本的人権を守り抜くため、改めて本書を──。 [一九九二年一〇月刊]
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さだ子と千羽づる SHANTI:著 【第3回平和・協働ジャーナリスト基金賞大賞受賞】オーロラ自由アトリエ
¥1,100
内容(「BOOK」データベースより) 千羽づるのいみを知ってる。つるはとても長生きです。言い伝えによると、千年も生きるといいます。そんな長生きのつるを千羽おると、病気がなおるというのです。これは、そんなねがいをもって病気とたたかった、一人の女の子のお話です。 内容(「MARC」データベースより) いつも元気いっぱいに走りまわっていたさだ子が、ある日突然白血病に倒れた。原因は広島に落とされた、あの忌しい原爆だ。平和への願いを込めて、さだ子は千羽づるを折り続けた…。
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さだ子と千羽づる(韓国語版) SHANTI:著 オーロラ自由アトリエ
¥1,389
内容(「BOOK」データベースより) 千羽づるのいみを知ってる。つるはとても長生きです。言い伝えによると、千年も生きるといいます。そんな長生きのつるを千羽おると、病気がなおるというのです。これは、そんなねがいをもって病気とたたかった、一人の女の子のお話です。 内容(「MARC」データベースより) いつも元気いっぱいに走りまわっていたさだ子が、ある日突然白血病に倒れた。原因は広島に落とされた、あの忌しい原爆だ。平和への願いを込めて、さだ子は千羽づるを折り続けた…。
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さだ子と千羽づる英語版
¥1,389
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季刊「批判精神」創刊号
¥1,650
季刊総合雑誌『批判精神』創刊号 1999年3月10日創刊! 言論の総後退の風潮に抗して創刊! 世界的不況と言われる現在の諸問題を、根底から本質的に解明する社会批評満載! いま、この人びとは何を考えるか。 毎回、現在の日本で最高最良の言論人のゲスト論文、真の市民意識に満ちた人びとの優れたエッセイを多数掲載。 【巻頭エッセイ】批判の眼 森井眞/中西新太郎/山川暁夫/弓削達/早川弘道 【特 集】「日韓新時代」の欺瞞 「日韓民衆連帯」の不可能性について 山口泉 金大中大統領への不信 卞記子(ピョン・キジャ) 【詩】死者屋 李龍海(イ・ヨンヘ) 飢餓と飽食 色平哲郎 【映画評】「知られざる隣国」とは何か? 加藤崇 【書評】『戦争と罪責』を読む 渡邊真樹 【連載企画】核廃絶伝言板 佐々木禎子さんへの手紙 湯浅佳子 私が平和のためにできること 西村未来 お母さんが平和のためにできること 西村宏子 東京築地魚市場にマグロ塚を 大石又七 反核通信「がらがらぽん」 有地淑羽 【連 載】 どえりゃあ、日記 安藤鉄雄(エイズ・脳死・臓器移植を論ずる) アンチ・マネー講座 丸田潔(労働者にとっての貯蓄とは) 「死刑廃止」ネットワーク 今井恭平 神戸より―― 森下綱子(1月17日の神戸) 「食の憲章」をみんなのものに! 富山洋子 数学と自由――湖畔数学セミナー 第10回 永島孝 筑波颪の里から「野菜だより」とおコメ裁判 橋本明子 やんばる通信 新田千鶴子(米軍ヘリポート反対の報告) 日常感覚「経済学ノート」 浜田甫(不況ってなんだ) 轍の跡 平均時速15キロの旅 小林中也(自転車旅行日本論) いまここにいる人たち 三井貴也(外国人労働者の支援活動) 「みんなの家」からみんなへ 寄村仁子(地域で共に生きるには) すずらん通り通信 畠中理恵子(東京・神田本のまち) 【連載長篇小説】オーロラ年代記 山口泉 【フォトエッセイ】アジア・旅の時間 岡友幸 『蜚語』第20号 物言わぬは腹ふくるるの業/芸能界超井戸端会議 《ふりかけ通信》第19号 遠藤京子 1999年3月創刊/A5判・114頁/本体価格1,500円
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季刊「批判精神」第2号
¥1,650
季刊総合雑誌『批判精神』第2号 1999年6月10日発売! 【巻頭エッセイ】批判の眼 池村正義/福武公子/島宏史 【特 集】「脳死」臓器移植を拒否する * 心癒されるとき 大城みどり( 年沖縄「脳死」腎移植告訴人) * 脳死臓器移植の問題点と言論統制の危険について 渡部良夫(医師・英国心臓学会 * 国外名誉会員・元藤田保健衛生大学医学部教授) * 私からの臓器移植拒否 安藤鉄雄(名古屋「伝書鳩の舎」主宰) * ”脳死”臓器移植はなにが問題か 松本文六(医師・医療法人財団天心堂理事長) * 怖い「脳死・臓器移植」時代の幕開け川見公子(「脳死・臓器移植」に反対する市民会議) * 「生の共和制」の盟約を確立するために山口泉(作家) * 【緊急特別アピール】 ★ユーゴの戦争を拒否する ムミア・アブ・ジャマール ★大分・日出生台から 衛藤洋次 【連載企画】核廃絶伝言板 * 戦場はいらないよ 西村未来 * 子どもたちの平和学習 西村宏子 * ヒロシマに生きるものの一人として * 反核通信「がらがらぽん」 有地淑羽 * 【連 載】 * アンチ・マネー講座 丸田潔(アメリカ軍需産業の株が上昇) * 「死刑廃止」ネットワーク 今井恭平(ムミア氏会見記) * 数学と自由――湖畔数学セミナー第12回 永島孝 * 筑波颪の里から「野菜だより」とおコメ裁判 橋本明子 * やんばる通信 新田千鶴子(サミットがやってくる名護より) * 日常感覚「経済学ノート」 浜田甫(不況ってなんだ) * 轍の跡 平均時速十五キロの旅 小林中也(自転車旅行日本論) * いまここにいる人たち 三井貴也(外国人労働者の支援活動) * 「みんなの家」からみんなへ 寄村仁子(共に生きるには) 【連載長篇小説】オーロラ年代記 山口泉 【フォトエッセイ】アジア・旅の時間 岡友幸【巻頭エッセイ】 * 『蜚語』第21号 物言わぬは腹ふくるるの業/芸能界超井戸端会議 《ふりかけ通信》第20号 遠藤京子 A5判・116頁 本体価格1,500円
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季刊「批判精神」第3号
¥1,650
季刊総合雑誌『批判精神』第3号 1999年11月10日発売! 【巻頭エッセイ】批判の眼 岡本愛彦/篠原睦治/本田勝紀 【特 集】 核は廃絶するしかない * 東海村臨界事故に思う 大石又七 * 緊急アピール/東海村臨界事故にあたって オーロラ自由アトリエ * 事故のたびに暴力性をあらわにする原子力 橋本明子 * 1999年のグスコードブリ(前篇) 山口泉 * なぜまぐろ塚か 大石又七 * 「反核通信」がらがらぽん 有地淑羽 * みんな大好きだよ 西村未来 * 広島での新しい一歩 西村宏子 * 日本の侵略加害と原爆被害 崔日出 * 辛泳洙さんが残していったもの 中島竜美 * 【連 載】 * 轍の跡 平均時速十五キロの旅 小林中也 * 「死刑廃止」ネットワーク 今井恭平BR> * 「生命観を問いなおす」を読む 渡邊真樹 * 筑波颪の里から「野菜だより」とおコメ裁判 橋本明子 * アンチ・マネー講座 丸田潔 * 日常感覚「経済学ノート」 浜田甫 * ダイオキシン問題は、国と行政の怠慢だ! 富山洋子 * 数学と自由――湖畔数学セミナー 第13回 永島孝 * 神戸より―― 森下綱子 * いまここにいる人た 三井貴也 * どえりゃあ、日記 安藤鉄雄 * すずらん通り通信 畠中理恵子 * 【詩】 現れつづける人よ 李龍海 * 【戯曲】この胸のときめきを 藤原正文 * 【童話】ムンペ 卞記子 * 【フォトエッセイ】アジア・旅の時間 岡友幸 * 【連載長編小説】オーロラ年代記 山口泉 『蜚語』第22号 物言わぬは腹ふくるるの業/芸能界超井戸端会議 /《ふりかけ通信》第21号 遠藤京子 A5判・116頁 本体価格1,500円
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季刊「批判精神」第4号
¥1,650
「批判精神」第4号(2000年春季号) * 特集 いよいよ歴史教育が危ない * 偽史を正史へ 中西新太郎 * 日本史を書き換えた岩宿の発見 国井洋子 * 一九九九年のグスコーブドリ 山口泉 * 『何処へ向かう教育改革を』読む 渡邊真樹 * 【批判の眼】 * 積み越してしまったもの 野添健治 * 介護保険--現場から見えてくるもの 佐藤まさ子 * エスニック・ヤマトンチューの課題 安部陽子 * 山川暁氏を悼む * ANTI WTO * 食糧主権の確立を求めて 富山洋子 * 単なる模様替えした帝国主義 ムミア・アブ=ジャマール * 【連載】 * 「死刑廃止」ネットワーク 今井恭平 * 戸より―― 森下綱子 * 数学と自由14 永島孝 * 日常感覚「経済学ノート」 浜田甫 * いまここにいる人たち 三井貴也 * 筑波颪の里から「野菜だより」とおコメ裁判 橋本明子 * アンチマネー講座 丸田潔 * 【フォト・エッセイ】アジア・旅の時間 岡友幸 * 【詩】生き続けよう 李龍海 * 【戯曲】謎の大捜査線 藤原正文 * 【連載童話】ムンペ 卞記子(ピョン・キジャ) * 【連載長篇小説】オーロラ年代記 山口泉 * 蜚語(物言わぬは腹ふくるるの業/芸能界超井戸端会議/《ふりかけ通信》) A5判・116頁 本体価格1,500円
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季刊「批判精神」第5号
¥1,650
季刊総合雑誌「批判精神」第5号 特集/沖縄が解放されるとき 《徹底対談》言いたいことの何もない日本に向かって…………新川明・山口泉 『反国家の兇区』『新南島風土記』『琉球処分以後』『日本が見える』等で名高い沖縄の「反復帰」の思想家・新川明氏に、戦後生まれの日本人として作家・山口泉氏が聞く。欺瞞的なサミット開催、高良倉吉氏ら琉球大学三教授による新たな日本への同化思想「沖縄イニシアティブ」の登場、そして「守礼の門」二千円札発行によって最終的に完成されようとしている日本への「再併合」の状況を撃つ新川氏の「沖縄」への思いは深い。氏の新著『沖縄・統合と反逆』にも示された戦後半世紀余りに及ぶ透徹した思想的営為が、分かりやすく全面展開される。20世紀末、沖縄の最良の知性が贈る、21世紀・沖縄(と日本)への痛切なメッセージ。31ページ、43000字に及ぶ徹底対談。 【対談の主な内容】■日韓民衆連帯と日沖民衆連帯■戦後日本の「平和思想」のどうしようもなさについて■サミットの何が問題か■沖縄に「連帯」しに来る人々の不快について■「反日」思想はいかにして可能か■富村順一氏の東京タワー占拠事件■靖国神社のおぞましさ■「沖縄の心」はどこにあるか■県知事選のほんとうの問題点■大田昌秀知事の「応諾」こそがターニングポイントだった■『沖縄の自己検証』批判■そして「沖縄イニシアティブ」が出てきた■まず「日本国憲法」への幻想を棄てること■「反復帰」論と「独立」論の違いについて■新崎盛暉氏への反論■「琉球共和社会憲法草案」について■「情念」こそが沖縄人を支える■波照間永吉氏の八重山祭祀歌謡研究■伝統文化と普遍的人間性■共同体と自立した個人■民族文化をどう捉えるか■「沖縄」が日本によって商品化される危険性■70年の国政参加選挙について■新たな文化的同化主義への対処■表現素材としての日本語と沖縄語■「クレオール」的なるものとは■小林秀雄を否定しきれなかった日本文学の限界■大岡昇平をめぐって■大城立裕氏の現在について■文学と文学賞をどう考えるか■新しい沖縄文学の可能性について■大江健三郎氏とのかかわり■絶えまない自己確認を続けること 【あらかわ・あきら】 ジャーナリスト。1931年、沖縄生まれ。55年琉球大学を中退して沖縄タイムス社入社。同社八重山支局長、『新沖縄文学』編集長、『沖縄大百科事典』編集長、編集局長、社長、会長を勤め、95年退任。著書『新南島風土記』(78年・大和書房=「毎日出版文化賞」受賞)『琉球処分以後』(81年・朝日新聞社)『反国家の兇区』(71年・現代評論社/96年・社会評論社)『沖縄・統合と反逆』(00年・筑摩書房)ほか。 【やまぐち・いずみ】 作家。1955年、長野県生まれ。東京藝術大学を中退して文筆活動に入る。著書『旅する人びとの国』(84年・筑摩書房)『世の終わりのための五重奏』(87年・河出書房新社)『アジア、冬物語』(91年・オーロラ自由アトリエ)『悲惨鑑賞団』(94年・河出書房新社)『「新しい中世」がやってきた!』(同・岩波書店)『ホテル・アウシュヴィッツ』(98年・河出書房新社)『永遠の春』(00年・同)ほか。 ■その他の特集内容■ ◆沖縄かがやけ! 御万人のイニシアティブで!……太田武二 ●在関東沖縄人として琉球・沖縄文化を通じ、基地撤去などを訴える「命どぅ宝ネットワーク」を担う筆者が、現在の沖縄の閉塞状況を問う。 ◆沖縄サミット《苦悩怪談》……小屋敷琢己 ●高良倉吉らによる「新たな同化思想」を批判し、また日本のメディアにあふれる安易な沖縄論を完膚なきまでに痛罵する。気鋭の研究者による全面展開。 ◆沖縄独立論の水準……真久田正 ●30年前、衆議院傍聴席から、返還協定反対を叫んだ沖縄青年同盟3名のうちの1人である筆者が当時を 振返りつつ、今、沖縄に必要な真の自立を熱く説く。 ◆韓国での米軍問題熱風……呉珍娥(宮内秋緒/訳) ●日本以上に深刻な韓国での米軍犯罪を告発する市民運動の現場からの報告。韓国と沖縄との連帯の可能性を探る。 ◆天皇制は退け……在日沖縄のオジサン・沖島正 ●自ら「在日沖縄人」と規定する筆者の切実な天皇制批判。 ◆辺野古レポート……島宏史 ●復帰前の1970年、基地の町で「コザ暴動」は起きた。その中心地・胡屋(ごや)十字路付近で暮らす若者の目に、現在の沖縄はどんなふうに映っているのか。 ◆サミット直前の沖縄……新田選 ●事実上の戒厳令状況となった沖縄からの、重苦しい最新レポート。これでも「サミットは平和の祭典」か? 【巻頭エッセイ/批判の眼】井家上隆幸・渡辺武達・黒沢洋一郎 【その他の連載など】 ◇ナカネヒデキの隅田川アナキスト会議……中根秀樹 ◇いまここにいる人たち 第4回……三井貴也 ◇日常感覚「経済学ノート」……浜田甫 ◇神戸より―― 第4回……森下綱子 ◇数学と自由――湖畔数学セミナー 第15回……永島孝 ◇轍の跡――平均時速15キロの旅……小林中也 【特別アピール】在日外国人「障害者」の年金訴訟に支援を 【米国滞在日誌】ゴアが来た!…… 安倍陽子 【詩】わたしの内を奔る火のために……李龍海 【連載童話】ムンペ 最終回……卞記子 【連載長篇小説】オーロラ年代記……山口泉 『蜚語』第24号……遠藤京子 ▲物言わぬは腹ふくるるの業▲芸能界超井戸端会議▲ふりかけ通信 ●A5判・116頁 本体価格1500円
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季刊「批判精神」第6号
¥1,650
■■■■季刊総合雑誌「批判精神」第6号/目次から■■■■ 【巻頭エッセイ】批判の眼 ●川崎市による民族差別の制度化に抗して ……朴鐘碩(パク・チョンソク) ●教育と爆弾――都立三田高校事件が意味するもの ……古澤英樹 ………………………………………………………………………… 【緊急報告】 ●歴史における真の希望とは何か ――李泳禧(リ・ヨンヒ)著/徐勝(ソ・スン)監訳 『朝鮮半島の新ミレニアム/分断時代の神話を超えて』をめぐって(上)……山口泉 ………………………………………………………………………… ■■ 特集/新たな戦争とファシズムの時代に ■■ ………………………………………………………………………… 《緊急アンケートに答えて》 ▲怒りと恐怖を感ずる(永島孝) ▲暴力の恐怖に縛られている(横溝昌子) ▲侵略加害の記述が簡単に(野添憲治) ▲とりあえずのお答え(中西新太郎) ▲意識操作で国家意識内面化(古澤英樹) ▲じーさんの頭は戦前と同じ(まどの一哉) ▲平穏な一日の赤裸裸な不穏(早川弘道) ▲「自衛隊」は軍隊だ(浜田甫) ▲防災訓練という名の軍事演習(宮本なおみ) ▲ファシズムは足元を浸蝕(佐藤まさ子) ▲ちょっと違う角度から(真久田正) ▲オリンピックナショナリズムの世界(黒澤洋一郎) ▲個別しか見なくていいのか(三井貴也) ▲きちんと論議するべきだ(岡友幸) ▲「降伏しない」という闘い(中根秀樹) ▲いったい何を望むのか?(小林中也) ▲緊急アンケートに寄せて(渡邊真樹) ▲神戸被災地で初めて目撃(森下綱子) ▲ハイル、石原慎太郎知事閣下(岡本愛彦) ▲日本国憲法死守こそが(高橋喜久江) ▲現在をどう受けとめるか(橋本明子) ▲人殺し集団が戦闘服着て被災者救助、の茶番→番茶でも飲むか !(安藤鉄雄) ▲自己批判と絶望の間で(丸田潔) ■冬の言葉 ■「戦後」の屍体解剖に立ち会わされて ……山口泉 ………………………………………………………………………… 【連載】 ●食卓を支配する遺伝子組み換え食品 ……富山洋子 ●日常感覚「経済学ノート」 ……浜田甫 ●数学と自由――湖畔数学セミナー ……永島孝 ●筑波颪(おろし)の里から ……橋本明子 ●神戸より―― ……森下綱子 ●解体の本棚/「キャバクラの経済学」を読む ……渡邊真樹 ●いまここにいる人たち ……三井貴也 ●《核廃絶伝言板》『さだ子と千羽づる』へのおたより ……佐々木綾子 ■蜚語■ ▲芸能界超井戸端会議 ……まどの一哉 ▲学校で教えてくれないこと/ ▲物言わぬは腹ふくるるの業/ ……遠藤京子 ▲ふりかけ通信 【フォトエッセイ】アジア、旅の時間 ……岡友幸 【詩】踊れライン ……李龍海(イ・ヨンヘ) 【長篇小説】オーロラ年代記 ……山口泉 ●A5判・116頁 本体価格1500円
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季刊「批判精神」第7号
¥1,650
■■■■季刊総合雑誌「批判精神」第7号/目次から■■■■ 【巻頭エッセイ】批判の眼 ●戦時性暴力の処罰と抑止を考える ……川崎けい子 ●JR新大久保駅に事故に便乗した危険な動き ……野村修身 ●行方不明 9名の人は、どうなってしまったのか? 元凶は「いかなる形態であれ 」米軍の軍事体制そのものにある! 米原潜による宇和島水産高実習船沈没 事故に 怒りを込めて ……浜田甫 ………………………………………………………………………… 【フォトリポート】 ●アフガン難民キャンプ ……川崎けい子 ………………………………………………………………………… ■■ 特集/絶対悪としての買売春 ■■ ――近年もてはやされる「買売春擁護論」を、徹底的に論破する! ………………………………………………………………………… ▼私のバイシュン否定論(公娼制度を復活させた愚行/私の三段階論/私の売買春否 定論) ……高橋喜久江 ▼買売春=女性支配のシステム(歴史的な問題性/同時代的な問題性/買売春それ自 体の問題性買売春合理化論に対する批判) ……杉田聡 ▼買売春批判のためのノート/「消費可能なもの」にしてはならないということ … …ナカネヒデキ ▼買売春・性風俗肯定論を批判する(労働�暴力分離論批判/買売春性風俗否定論攻 撃批判/市場化論批判/主体化論批判) ……渡邊真樹 ▼《冬の言葉》誰にも私有できない「人権」と「自由」のために(買売春をはじめ性 暴力・「脳死」臓器移植・歴史改竄・言論の退廃など、新たなファシズムの時代を総 批判するロングインタビュー)………山口泉(聞き手/安藤鉄雄) ………………………………………………………………………… 【連載】 ●アンチ・マネー講座 ……丸田潔 ●合成洗剤追放運動を阻むもの ……富山洋子 ●サッカーくじはいらないっ! ……黒澤洋一郎 ●数学と自由――湖畔数学セミナー ……永島孝 ●筑波颪の里から ……橋本明子 ●どえりゃあ、日記 ……安藤鉄雄 ★東海地区読者会発足にあたって ……北條良至子 ■蜚語■第25号 ……遠藤京子 ▲物言わぬは腹ふくるるの業(アフガンの仏像とレーニン像、ルーシーブラックマン とアジアの女性たち) ▲芸能会超井戸端会議(三波春夫の死と「パンパクフンサイ!」) ▲《ふりかけ通信》第25号(「フェミニスト」ってなんだ! 「女の視点」ってなん なんだ!) 【長篇小説】オーロラ年代記(第1篇・第3章[承前]) ……山口泉 【詩】ジャム殺し皆殺し ……李龍海(イ・ヨンヘ) ★核廃絶伝言板 ……絵本『さだ子と千羽づる』英語版を携えて��マイナス30度の街で ●A5判・116頁 本体価格1500円